かけがえのない一瞬

三輪亮介の日常ブログです。ここでは仕事の近況・日々の想いなどを綴りたいと思います。

いつか僕らがグレーになる頃に〜構想2009〜

2010~2012年、同人誌サークルThe Ropesで『いつか僕らがグレーになる頃に』を描く以前、2009年構想時点の散文詩のリメイクです。

 

テーマは「記憶」「思い出」。

三原色、青(cyan)・黄(yellow)・赤(magenta)を混ぜると、だんだん「黒」になっていきます。そこに白を混ぜると、グレーになる。
それは、「記憶」や「思い出」に似ているな、と思いました。

大切な「思い出」がある。
鮮明に刻まれたその記憶も、
いつかきっと、どうしようもなく、色を失い、失くなっていく。
グレーになって行く。

「しょうがない」と大人になる前に、抗いたかった。描きたかった。

4人の登場人物に「青・黄・赤・白」のカラーを与え、それぞれの視点から、「小・中・高・社会人」と、時間経過におけるにおける関係性の変化を描くことにしました。

また、当時、マンガ新人賞を応募するにあたり、独立した物語である必要があったので、各作品、独立した1つの読み切りの形を採っています。

 

青の章 「BLUE・BLUE・BLUE」(直樹・中学生編)
黄の章 「ひまわり」(純司・高校生編)
赤の章 「Heart's Knock」(大輔・社会人編)
白の章 「あたたかい雪」(美幸・小学生編)

 

このうち、「黄・赤・白」は新人賞を受賞しているため、僕からの公開は控えさせてもらっていますが、赤の章は小学館のHPで無料公開されています。

>>>赤の章『Heart's Knock』【小学館新人コミック大賞・佳作】

青の章は、そのうち公開する予定です!