2017-04-18 端数 散文詩 僕は自分の気持ちを四捨五入するのが苦手で 端数ばかりが無理数みたいに続いてしまう いったいどこで繰り上げればいいのか 繰り上げてもいいのかもわからない 悲しみと呼ぶには痛みがたりなくて 幸せと呼ぶには笑顔がたりないような気がする 直感的に誰しもが誰しもの感覚で 名前を付けているようなのだ 認識しやすいように 大雑把に概数として呼んでいる ただ僕は 君が切り捨てた端数にこそ興味があるのだ