2017-04-19 僕の探しもの 散文詩 何かを強く願っているのに 何を願っているのか 僕にはわからない 空腹で何かを食べたいのに 何を食べたいのか 僕にはわからない 母に行く先を尋ねられても うまく答えられなかった夏休みの昼下がり ただ自転車を走らせた 目的のない旅 小さな僕が探していたものは きっと見つけたときにわかるもの まだ僕には見たことのないものが多すぎて 世界はきっと僕の知らないことで溢れている だからきっと探しものなんてわからない 見つけたときにわかるのだ