かけがえのない一瞬

三輪亮介の日常ブログです。ここでは仕事の近況・日々の想いなどを綴りたいと思います。

NEO終演「僕の自慢の仲間たちに」



本日、第12回柏市児童センターミュージカル『NEO〜ある天才科学者の日記〜』が、無事終演を迎えることができました。遠方からはるばる来てくれた友だち、忙しい中来てくれた友だち、本当に本当に、ありがとうございました。少しでも心があったかくなったなら、幸いです。楽しんでくれたかな??
個人的には・・・、
もうっ、さいっこうのさいっこうの舞台でした!!!!!!
マジで全員を誉め称えたい!!!褒めちぎりたい!!褒め殺したい!!!!くわっ!!
そんな感じで、興奮冷めやまない!!!風邪引いた!!!くわっ!!



たった1つの歌で、たった1つの言葉で。

心を揺さぶる舞台作りを、大学のサークルで知った。
仲間、熱、信頼、本気、殺気、集中、悔しさ、優しさ、強さ、楽しさ。
同時に、このミュージカルでは、子ども達の一生懸命さに、いつも感動をもらっていた。
そこにはテクニカルなものを超越する「なにか」があった。

それは「成長の姿」だったのだと、今は思う。
3ヶ月で、子どもは驚くほど変わる。1日で変わるときだってある。
練習を重ねる信頼の中で、褒められる自信の中で、隣り合う仲間を見る中で、たった1つの歌で、たった1つの言葉で。どんどん成長する。それが本番の日、舞台上で花開く時、オーディションで会ったときを思い出して、「成長」を感じる。できなかったことができるようになる。それがうれしい。君もうれしいけど、僕もうれしいのだと思う。
たとえば、声が小さかった子が、大きな声を出せるようになったこと。
難しいダンスに苦労していた子が、上手に踊れるようになったこと。
口を小さくして歌っていた子が、「届けよう」と思って歌ったとき。
うれしい。

できる。君ならできる。
噓じゃなかっただろ?
ほら、って笑い合う。

そんな笑顔を、数えきれないくらいもらった。




「ALL CAST!」

今回は、役者だけじゃなく、スタッフ全員を舞台に上げて最後の歌を歌った。
「ALL CAST」というテーマを表現するのに、僕がこだわった点だ。保護者の方も、衣装さんも、舞台袖のスタッフも、全員。カーテンコールも、全員の名前を呼んだ。
こんなに多くの人がかかわっているのだと、改めて思い知る。
その分、責任も重いのだけれど、演出3年目の今回は、逆に頼もしさの方が大きかった。
あたりまえだ。敵なんか1人もいない。仲間しかいない。
1人でできないことは、みんなでやれた。
歌も、ダンスも、セット、プロップ、衣装も、照明も、保護者同士のリレーションも、いっぱい支えてもらった。ただの言葉だった「ALL CAST」に、きちんと意味を乗せられた日々だった。
円陣の最後に、「ALL CAST!」と叫ぶ。
僕だけの言葉じゃなくなった。
みんなの合い言葉みたいに、ずっと、残る。
ずっと・・・。





僕の自慢の仲間たちに。


僕の卒業公演ということで、舞台が終わった後の楽屋で、歌、ギフトのサプライズを用意してくれていた。正直、こんな過密スケジュールの中で、僕のためにこんな準備をしてくださって、本当に感謝してもしきれないくらいだった。本当に本当にありがとうございます。
メインテーマ曲に特別な歌詞を添えてくれたもの、大きな額入り集合写真、一人一人の手紙が入ったレターボックス、花。家宝決定です!!
子ども達のメッセージは、本当にハートフルで、たくさん絵を描いてくれた子や、出会ったときから回想してくれている子、僕と会って変わったこと、そしてどのメッセージにも「ありがとう」「楽しかった」が添えられていた。文字の大きさ、色、筆圧、そんな細やかなひとつひとつから、その言葉の声を想像できた。1人1人全員の顔がはっきりと浮かんだ。
顔も名前も声も、ちゃんと覚えてる。大丈夫、忘れない。

大人の方からのメッセージが多いのにも驚いた。そして、本当によく僕を見て下さっていたのだなと、本当に頭が下がる想いでいっぱいになった。
僕がここでやってきて本当に良かったと思える一つは、尊敬できる年上の方との出会いだ。
学生時代から、ここのミュージカルの人たちは、本当に尊敬できる人たちが多かった。そんな方達を傍らに学生時代を過ごせたことは、本当に財産になっている。こんなに人のことを考えて行動する人たちがいるのだなと、本当に感心したし、正直、そこの部分では、大学よりもここで学んだ部分が多かった気がする。同年代ではできるけど、年齢が変わってくると、僕らが思う「人のため」って、なかなかイコールにならない場合が多い。それをここの大人の人たちは自然体でやっている。もう、人間力の高さとしか言いようがない。マジ尊敬です。

ともあれ、10年。
感慨深い。

でも、終わるわけじゃない。
僕の引退は、「新たな歴史の1ページ(by 子ども・H人)」らしいので、壮大な物語を始めたいと思います。

たくさんの「ありがとう」を、僕の自慢の仲間たちに。
これからも、よろしく!