雨音
雨の音をずっと聴いていると
悲しい気持ちと穏やかな気持ちとが
コーヒーに入れたミルクのように
ゆっくりと渦を巻いて混ざり合う
窓の向こうの雨音は
いつか青い長靴で水たまりの中を 家まで帰った足音で
かわいらしくさみしそうに鳴っている
なんでこんなに降るのですか
どうしたら止むのですか
僕は小さい黄色い傘から空をのぞいて
必死に耳を澄ましてみたけど
雨足ばかりが強くなって
小さい傘を叩くばかりで
雨さんの答えは聴こえなかった
雨さんの答えは聴こえなかった
過ぎ去りしはるか遠くの日々の
色あせた景色が
街から彩度を下げた今日の雨景色と重なる
なんでこんなに降るのですか
どうしたら止むのですか
窓の向こうの雨音に
耳を澄ましながら
少し冷めたコーヒーを飲む
フェアプレイニュースvol.86「いつでも全力を尽くす」
2017年9月19日発行
「フェアプレイニュースvol.86」
日本体育協会が発行している全国の小中学校約3600校にて、廊下などに掲載される壁新聞「フェアプレイニュース」そのvol.86「いつでも全力を尽くす」の作画を担当させて頂きました。
今回の種目は「駅伝」。
中学校1,2年のとき駅伝をやっていた僕にとっては、とても想いの詰まったスポーツだったので、色々なことを振り返りながら作画させて頂きました。
背景やユニフォームなどは、当時のものを再現しています。
youtubeで、当時の駅伝の様子も公開されているので、興味のある方はぜひ覗いてみてください。
「2008年箱根駅伝大会」
フェアプレイニュースvol.83「自他共栄」
2017年6月12日発行
「フェアプレイニュースvol.83」
日本体育協会が発行している
全国の小中学校(約3,600校)にて、廊下などに掲載される壁新聞「フェアプレイニュース」
そのvol.83「自他共栄」の作画を担当させて頂きました。
昨年のパラリンピックのコンプライアンスマンガに引き続き、パラリストの方達を調べながら描くことは大変勉強になり、その努力など、大変励みになりました。
どこかで見て頂けていたら幸いです。
Strawberry Moon
どこに行ってもどこにも行けない
宇宙の中で迷子になった隕石のようさ
僕らの出会いは
生まれた時代も 流されてきた時間も
互い違いながら どこかで同じ瞬間を迎えている
宇宙の片隅で
まだ梅雨を知らない6月の間に
思い切り笑い合いたい
小さい 冷たい足を
包み込むように温めてゆく
目が合ったら少し照れたような
Strawberry Moon
たとえば月には代わりがいないように
君を照らす君の月でありたいものさ
どんな夜だって
くだらない話も どうしようもない話も
笑い笑いながら どこかで特別な瞬間になってゆく
宇宙の片隅で
まだ梅雨を知らない6月の間に
思い切り笑い合いたい
帰り道 冷たい夜空
忘れられない1日になってゆく
小さな人差し指が教えてくれた
Strawberry Moon
僕はときどき夜の静寂を駆け抜けて
息を切らして 空を仰いで
会いたいと呟いた
Strawberry Moon
僕はときどき夜の静寂を駆け抜けて
息を切らして 空を仰いで
会いたいと呟いた
Strawberry Moon