かけがえのない一瞬

三輪亮介の日常ブログです。ここでは仕事の近況・日々の想いなどを綴りたいと思います。

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君のハンドルに 一日を任せたら

僕はもう 車窓に貼り付いて

外の世界を覗く 子どものよう

帰省する車内で

いつまでも続く冬の田園を眺めていた 子ども



 
ちぎられた雲たちが 何かを描いていくのだけれど

いつも形になる前に 僕は通り過ぎてしまう



 
リピートを繰り返す 1枚のアルバム

理由もなく耳に残る2曲を

タイトルも尋ねないまま サビだけ口ずさんでいく



 
きっと僕らはそんな感じだ



  
どんな形なのか これは何なのか

名前はあるのか 名付けられないのか

わからないまま 愛していく





息を抜くように 父はマイルドセブンを吸った

逃げ場を失った僕は

窓を開けて白い長い息を吐くと

なんだか父の真似ができている気分になった




冷たい空っ風が 額に当たって僕の前髪を立てた

風の音しか聞こえなくなった

次々に去来していく景色を

許すように見つめていく



 
きっと僕らもそんな感じだ



 
どこへ向かうのか どこへ辿り着くのか

進んでいくのか 帰っていくのか

わからないまま 続いていく