2017-03-21 curtain 散文詩 一度始まったら 止めることも戻すこともできない演劇のように 幕が上がったときの 舞台役者の気持ちで 今日を生きたい 僕は「自分」という役を上手に演じられているだろうか セリフは自然と口から溢れ 身体は勝手に動くようになっているだろうか 「本物」になれているだろうか 「本気」になれているだろうか 誰かの胸で 余韻になれるだろうか 滝のように汗は流れて 涙は紛れるように合流する 拳は太腿の横で握りしめたまま まっすぐに まっすぐに 幕を閉じるときの 舞台役者の眼差しで 君を見つめたい