かけがえのない一瞬

三輪亮介の日常ブログです。ここでは仕事の近況・日々の想いなどを綴りたいと思います。

青い鳥★★★★

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The Perfect Opening !!

こんなにオープニングが良い作品があったろうか!物語はまず、抒情的なピアノ楽曲・『鋼の心』(まきちゃんぐ)に乗せて始まる。カメラは、前学期に自殺未遂があった中学校へ初登校する、臨時教師の村内(阿倍寛)が乗るバスを追う。バスは同じく学校へ向かう生徒・園部真一(写真・本郷奏多)と交差する。しかし、園部は青信号になっても進むことなく、方向転換。その自殺未遂をしてしまった友だちの家に向かい、遠くから見つめる。
個人的に、バスから始まるというのと、季節が冬というのと、この本郷奏多くんの影のある表情に完全に持っていかれました。あと、instrumentalで始まるOpeningが多い中、歌入りで始まったのは少し驚きました。マジよかったです。唸りました!!
重松清原作

なんでこんなに自分の中でヒットしたんだろう、と思ったら、コレ、原作が重松清さんじゃないですか!僕が以前に大絶賛した、映画『きみの友だちも、この人が原作だったんです!いや、神だわ、この人。残念ながら本はまだ読んでいないので、なんとも言えませんが、きっと映像化したくなるような感じなんでしょうね。絶対読もう!
よく、小説を映像化すると無理矢理2時間で収めた感が出て、心理描写のスピードに違和感を覚えることがありますよね。でも、この映画はとにかくじっくりじっくり間も取ります。「大丈夫!?こんなペースで収拾つくの!?」って、観ていて心配になるくらい(笑)まぁ、この原作は短編小説がもとになっているらしいので、杞憂だったみたいですが(^_^;)

秀逸なのは演出、特にカメラワーク!!

評価としては勝手に★4つにしました。良い映画なんですが、テーマはやはり暗いので、気分次第で評価も変わってしまいそうですね。僕はこういう中学生の暗い映画は基本的に好きなので、好みでいえば★5です。とはいえ、演出(特にカメラワーク)やストーリー構成は秀逸だと思うので、一見の価値はあると思います。

では、最後に、Opening Number まきちゃんぐ『鋼の心』をお聴きください♪