かけがえのない一瞬

三輪亮介の日常ブログです。ここでは仕事の近況・日々の想いなどを綴りたいと思います。

くまのぬいぐるみ①

The Audition
for 『くまのぬいぐるみ』
2011.03.20

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今日は、来年2011年3月20日に行われる柏市児童センターミュージカルのオーディションの日。僕は、初めて演出家という立場として、審査する側に回らせて頂きました。

大学の頃からこのミュージカルに参加させて頂いているのですが、11月は大学の劇大会があったため、なかなかこちらに参加できない状況でした。なので、こうやって11月からがっつり関わらせて頂くのは、実は初めてだったりします。なるほど…オーディションって、こんな感じなんだ!(写真は午後のスタッフミーティング風景。みなさん、朝早くから夕方までお疲れ様ですヽ(^。^)ノ)

子ども達の熱気

さて、オーディションのやり方は、子ども達にまず短い台詞カードを配って、気に入った役を演じてもらう、といったシンプルな形。もちろん、プロの劇団でもないので、例年のオーディションは「競争」といった雰囲気は、全体としてあまり馴染みがなかったような気がします(個々人にはあったのかもしれませんが)。子どもの心理的にも、「絶対にこの役やりたい!」って執着心みたいなものは生まれにくい。
というのも…どうしても、年齢に偏りが出てしまう(小中学生が多い)ため、悪役といった難しい役どころ(低音の男の声などを必要とする役)はオーディションやらなくても、僕のような少数の20代の大学生に回ってくることが多かったのです。オーディションを受けなくても、行ったら名前が載ってる!なんてこともありました(笑)もしかしたら子どもの中には、やりたかったけど声に出せなかった子もいたかもしれませんね。ごめんね(p_-)

でも!今回バシバシ伝わってきたのは、子ども達の「その難しい役どころ!俺が、私がやったろうやないの!」という熱い気持ち!もし、僕が演出の立場じゃなくて、出演者側にいたとしても、今回僕の出る幕なんかはなかったんじゃないかな、と思います。それほどみんなやる気があるし、熱気がある。なんか、圧倒されてしまいました。みんな、すごい!!楽しみです♪僕も負けないように、頑張りますo(^o^)o

来月の12月12日(日)には、試演・キャスト発表・顔合わせなどがあります。ドキドキ。
どんどん、形になっていく。1人じゃできない。それが僕が感じるマンガ制作との1番の差です。
みんなで作る『くまのぬいぐるみ~きみのこころをきかせて~』!最高のものができますように・・・(*^^)v

相手の思考を楽観的に期待している状況……、これを甘えている、というんだ。
いいかい、気持ちなんて伝わらない。伝えたいものは、言葉で言いなさい。
それが、どんなに難しくても、それ以外に方法はない。

詩的私的ジャック森博嗣


演技とか声とかも勿論なんですけど、一番感銘を受けたのは、大人の僕らの質問に対して、子どもの彼らが、【自分の言葉で、自分の考えや気持ちをきちんと伝えてきた】ということ。これって、大人の僕らでもなかなか難しいですよね。

なんでこのミュージカルをやろうと思ったのか?
なんで、この役をやりたいと思ったのか?

これに対して、誰も間なんか作らない。即答なわけです。すさまじいことだと思います。質問されないと、考えないこともあれば、思っていても、口に出さないこともある。僕らは何かを伝えるときに合理性や生産性を求めてしまいがちだけど、子どもにあるのは、ただ、「この人に、この気持ちを伝えたい」という、とてもシンプルな形。何か素敵なことがあったとき、何か悔しいことがあったとき、何かおいしいものを食べたとき、今度会ったらあの人に話そうと、そう思える一瞬が、彼らにはたくさんたくさんある。それがなによりも、「かけがえのない一瞬」なんじゃないかなぁ~。。。と思いました。