かけがえのない一瞬

三輪亮介の日常ブログです。ここでは仕事の近況・日々の想いなどを綴りたいと思います。

ひまわり③

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ペン入れ終わりっ!

丸6日。ペン入れが一番肩がこります。
緊張するんですよね。
下書きがうまくいっていればいるほど・・・。
特に大きな絵で、長い線を描くときは緊張します。
線が曲がらないかなぁ、とか。はみ出さないかなぁ、とか。
左画像、右下の人物の髪とかも緊張しました。

これから消しゴムをかけるわけですが、32ページに消しゴムをかけると、MONO消しゴムが丸々1個なくなるんです。マジで。
消しゴムが1時間のうちに消えるなんて、まずマンガの消しゴムかけくらいでしょう。マジで疲れます。

純司の葛藤(裏設定)

僕らは誰かと比べることでしか自分を確認できない。
相対を置かなくちゃ、自分が生きているのか、死んでいるのかも分からない。喜びを知るには苦しみを、現実を知るには幻想を、平和を知るには戦争を知らなくてはならない。
主人公の純司は、腕っ節の強い大輔・頭のいい直樹のそばで、自分を確認せざるを得なかった。確認させられる度に、遠く及ばない自分が情けなくなり、コンプレックスになり、そしていつからか2人への「憧れ」は強い「嫉妬」に取って代わった。
その強い嫉妬心は、純司の並々ならぬ努力の原動力となる。
純司は勉強した。直樹よりも頭が良くなるために。体も鍛えた。大輔よりも強くなるために。

超えたら、次はそれを誇示したくなる。誰かに認めてもらいたくなる。
「君はすごい」「きみは努力したんだね」
その言葉を他の誰でもない、大切な美幸に言ってほしかった。
けど、美幸の視線の先にはいつも3人が一組でいて、決して純司1人には注がれない。
僕ひとりでいいじゃないか。僕を見てよ!

力を誇示しようとすると、誰かを打ちのめさなくてはならない。
でも、誰かを傷つける人を、いったい誰が愛してくれると言うんだろう。

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基本、読み切りでは、最初に出したアイテムをラストにもう一度持ってきて、物語を収束させたいと僕は思っています。けど、そのアイテムがきちんと作品のテーマや感情などを含有していないといけません。
ってな、感じです。さて、「ひまわり」がどう絡んで、どう収束するのでしょう。。。