かけがえのない一瞬

三輪亮介の日常ブログです。ここでは仕事の近況・日々の想いなどを綴りたいと思います。

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若者が世界を変えられると信じていた時代

若きジャーナリストと、革命を目指す活動家との出会いが引き起こした歴史的事件―。
時代は1969年~72年(この時代を切り取った映画は果てしなく多い)。
アポロの月面着陸、安田講堂事件、三島由紀夫切腹自殺など、激動の時代の中で、若者たちが何を見て、何を感じ、何に翻弄され、何を夢見たのか。「時代」と「若者」が切っても切れない関係であることを、新ためて考えさせてくれる1本だと思う。

僕は昔から、1969年をはじめとする「時代」に強く憧れがある。
周りの年配者たちが、光り輝く月を見つめるように、目を細めて語るあの「時代」に、ある種の嫉妬を抱いてしまう。
自分たちがあの時代を作ったのだと、切り開いたのだと、時代に流されることなく、時代を作ろうとしたのだと、
自分たちはあの時代を生きたのだと、彼らは誇らしげに自負し、今なお、あの「時代」を大切に抱いている。
それはタイトルからも読み取れる。
実際、そうなのだと思うし、そんな先輩方を僕は尊敬している。

今の僕らはどうだろう。

時代に誇りを持てるだろうか。
時代に流されることなく、時代を作っているだろうか。

「時代」を意識して生きている人は、どれくらいいるんだろう。

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