かけがえのない一瞬

三輪亮介の日常ブログです。ここでは仕事の近況・日々の想いなどを綴りたいと思います。

BLUE・BLUE・BLUE(後篇)①

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後篇ネーム完了

『The Ropes~平成の常盤荘~2/5 Vol.4』に収録の「いつか僕らがグレーになる頃に」第一章『BLUE・BLUE・BLUE』。
気になる続きが昨夜、完成しました。
鈴木よみしと一緒に、両国にある「ベローチェ」で10時間格闘の末、なんとかまとまりました。ありがとうございます、鈴木さん<m(__)m>
前篇28ページ。後篇30ページの自身最長の58ページの大作になりました。

あの頃の約束や夢を
僕らはいつ果たすんだろう


後篇では、美幸を守るつもりが逆に傷つけてしまう主人公・直樹の苦悩と成長を描いています。僕も中学生の頃、友だちとの約束を果たせなくて随分思い悩んだ時期がありました。
でも、約束や夢って、「思い出」の中で果たされるものじゃないと思うんです。なんていうのかなぁ。美幸のように、本当に大切な人たちとこれから先もずっと一緒にいたいって願うなら、彼女が見なくちゃいけないのは「あの頃の直樹たち」じゃなくて、「今の、これからの直樹たち」なんじゃないかなぁ。当たり前なんですけどね(笑)頭でわかってても、あの頃は素直に見れなかった。。。

「よくこのテーマを物語にしようと思うねぇ・・・」

感心したのか呆れられたのか、隣で鈴木よみしが笑いながらこう言いました。とにかく複雑。人物の心理も何で何が動くのか、一番の不満・不安は?それを払拭する言葉を大輔や美幸は果たしてなんてかける?台詞にきちんと感情は乗ったか?どこまで読者にわかりやすくして、どこまで含みを持たせるか。

とにかく悩むけど、今回は不思議と考えるのが楽しい。
そういうのを感じると、「あぁ、本当に俺はこの作品を描きたいんだな」って思う。

制作期間約60日。『BLUE・BLUE・BLUE(後篇)』30ページ。『ひまわり』34ページ。全64ページ。
楽しくなりそうです(^-^)