世界のどの場所に生まれても、世界最高の教育を受けられる世界
公平な世界とは
僕は自分の人生に、2つの柱を持つようにしている。
「仕事」と「ライフワーク」だ。
「仕事」を、労働でお金を稼ぐこととするならば、「ライフワーク」とは、たとえ見返り(お金)がもらえなくても生涯情熱を傾けたいもののことである。僕の場合、それは、「子どもとのかかわり」「教育」だった。
世界は不平等だ。
ハーバード大学で学ぼうと思ったら、まず僕らは英語ができるようにならなくてはならない。英語優勢のこの世界において、英語圏に生まれなかった時点で、僕らは第二言語を学ばなくてはならない。もちろん、AIによる翻訳技術などは発達しているものの、それが現状の中高校生たちにとって実用レベルかというと、そうではない。
では、公平な世界とは、どのような世界だろうか。
それは、「世界のどの場所で生まれても、その地域の言語で、世界最高の教育を誰もが受けられる世界」だと僕は思っている。
「教育」において、地域格差があってはならない。
だから僕は、僕が住む地域の学生・社会人たちと一緒に、1つの「クラス」を作りたいと思う。世界基準の情報をスタンダードとし、答えのない問題に、議論をやめずに考え続け、理想を形に、0から1を生み出していくクラスだ。
それを、ニューヨークでもなく、東京でもなく、自分が暮らす街でやりたい。
柏市でハーバード大学マイケル・サンデル教授の授業を再現してみる
先日、高校生〜社会人を対象にして、第1回講座を開いてみた。
内容は、NHK『ハーバード白熱教室』で社会現象にまでなった、マイケル・サンデル教授の「正義について」の授業。有名な授業なので、僕なんかがヘタに手を加えずに、オリジナルに忠実に再現してみた。柏市の片田舎で15歳の子が、マイケル・サンデルの講義に触れることができる。
答えのない問題をみんなで考えてみる。
さあ、世界の見え方は変わったか。
僕にとっても、まだまだ探り探りで、みんなに迷惑をかけている部分もたくさんある。ごめんね。
そして、貴重な時間を割いて来てくれてありがとう。
次回のテーマは、「校則って必要?」→「僕らが作る新しい校則」です。
0から1を作り出してみよう。